タイムリープ
「え!」

それを聞いた私は、驚きの声が口から漏れた。

「京都駅で出会ったときから思ってたんだけど、その髪型とメイクがとてもきれいだよ」

そう言って優太は、私の方に視線を向けて言った。

開いてるアパートの窓から、柔らかな月の光が優太の恥ずかしそうな顔を照らす。

ーーーーーー気づいてくれてたんだぁ。

彼が私の変化に気づいてくれていたことに、涙が自然と頬を伝って流れた。

「優太」

私は、涙声で彼の名前を呼んだ。

「梢。俺は、いつまで好きなお前とこうしていられるんだろう?」

そう言って優太は、私の体を優しく抱きしめた。

服の上からでも感じる、彼の温かい体温。

「分からない」

私は、涙声でそう言った。でも、このまま時間が止まってくれたらいいと思っていた。
< 96 / 210 >

この作品をシェア

pagetop