*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「あ! 何か食べた方がいい。ゼリーとプリンどっちがいい?後でお粥作るからキッチン借りるよ」


薬と共に持参した保冷バッグの中から、次々と柔らかい物を机に並べていく。

あれ? 不思議…… お腹は、めちゃ減っているのになぜかお腹いっぱいな感じ。

きっと先輩の唇に喉以上に乾いていた心を満たされ、たっぷりの愛情補給を受けた気分だからかも。

こんなに愛を感じた唇は久々で、もう胸がはち切れそうな悦びを感じていた。

すっかり心の扉を開け放ち、彼氏といる気分を味わうほどに。


「牛乳プリン、抹茶プリン」


「え……」


先輩は、ないと知りながら子供のように無邪気に答える私に一瞬止まるけれど、クスッとする私にすぐに笑って頭に手を当ててきた。
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