*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
*告白は突然に*
ちょうどいい湯加減に、心身共にリフレッシュ。

しっかしびっくりしたな……濱田課長ってば、急にあんなこと言うんだもん。

……新人の頃は、毎日この時間大西課長のこと考えていた。

今、先輩を想うように。

人の心って不思議……あんなに好きだったのにもう記憶でしかないなんて。

恋ってまるでビターチョコレートみたい……。

甘くも時にほろ苦く、味わい尽くしたら溶けて消えていく。

そして記憶だけが残っていく。

でも先輩への気持ちは、違った……時々甦っては、切なさにどうしようもなく胸が締め付けられた。

恋しさと痛みに耐えられなくて、あの日と同じく白く冷たい雪の中へ何度も押し込んだ。

何度も凍らせ続けてきた。
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