あなたに追いつきたくて
「愛乃~!私先帰るね~」


「えっ?ち、ちょっと待って!!」

香織の声に振り返った小高が焦り始める


「私も帰る!!よく考えたら明日朝から部活の練習だし…」

「じゃあ外で待ってるね?いこ、颯人」

「あ、おう」

俺は香織と一緒に外にでた

「愛乃に帰るねって言わなきゃよかった」


「え、なんで?」

「愛乃の事は好きだよ。でも、颯人と一緒にいれる時間邪魔されちゃうじゃん。愛乃はいつでも一緒にいれていいなぁ」


「え…//あの、俺「ごめん!お待たせ~帰ろう!!」お、おう」


俺の声は小高によって遮られた。

俺は今、何を言おうとしたんだろう。。


ていうか、香織がそんなこと言うなんて思ってなかったな。


「颯人!乗らないの?」


いつの間にかタクシーを捕まえたのか2人はもうタクシーに乗り込んでいた。



「わりぃ」


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