次期王の花嫁 ~真面目次期王は蒼眼王女に落とされたい?~(次期王の行方2)
はじまり
「特別休暇をやろう。ゆっくり他国を遊学してくるといい」
いつものように決裁の書類を抱えて王の側に赴いた時に、突然提案され言われた言葉。
「はい!?」
思わず持っていた書類を落としそうになり、慌てて持ち直した。
「周辺諸国のことを知っておく必要があると思わぬか?」
「……お言葉ですが…貴方よりは詳しいと私自身は思っておりますが!?」
「知識より、実際に見て来いと言っておるのだ」
「……何か企んでおりますね」
「そんな人聞きの悪い…ここ数年ずっと忙しかっただろう」
「仕事を滞らせる貴方のお陰でね」
「……この先もまた忙しくなるだろうから、ゆっくり休養させてやろうと言ってるだけだろう」
「…………」
笑う王を不信感を隠さず見つめるクーデノム。
絶対何かを企んでるはずなのだ。
そんな彼の視線も慣れた様子で受け流し、告げる。
「マキセに供をさせる。王の命令だよ」
いつものように決裁の書類を抱えて王の側に赴いた時に、突然提案され言われた言葉。
「はい!?」
思わず持っていた書類を落としそうになり、慌てて持ち直した。
「周辺諸国のことを知っておく必要があると思わぬか?」
「……お言葉ですが…貴方よりは詳しいと私自身は思っておりますが!?」
「知識より、実際に見て来いと言っておるのだ」
「……何か企んでおりますね」
「そんな人聞きの悪い…ここ数年ずっと忙しかっただろう」
「仕事を滞らせる貴方のお陰でね」
「……この先もまた忙しくなるだろうから、ゆっくり休養させてやろうと言ってるだけだろう」
「…………」
笑う王を不信感を隠さず見つめるクーデノム。
絶対何かを企んでるはずなのだ。
そんな彼の視線も慣れた様子で受け流し、告げる。
「マキセに供をさせる。王の命令だよ」
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