俺だけのLovelyメイド
Lovely4

◆ほんとの俺、こんなんだから




あれから数日。
順調に準備は進み、とうとう今日は文化祭当日。





「らーん‼おはよっ」



「おはよ、縁。
テンション高いね?」




後ろからギュッと抱きついて来た縁を見ながら挨拶を返すと、縁は嬉しそうに笑った。




「うん‼
だって、文化祭だよ!?ほんと楽しみーっ」




その笑顔に、思わずドキッとしてしまう。

縁……黙ってれば可愛いのに。
……黙ってれば、ね。




「……まあ、何もなければ嬉しいけど」



「何もってー?」




……と言うか、クラスの出し物がお化け屋敷っていう時点であたしの楽しみは半減しちゃってるけどね。


結局あたしは頭を下げてお願いして、お化け屋敷の中ではなく受け付けをさせてもらうことになった。
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