希望、そして絶望
心地よい環境、続く陰口、そして闇
6年生になり、クラス替えではやっぱり聞きなれた罵倒が聞こえてくる。

(やっぱり、卒業するまではこのままなのかな…)

そう思っていた。
でも、新しい担任になった先生がとても気が強く、いじめを絶対に許さない人だった。

5年生の時のいじめっ子が別クラスになって、担任が怖いのもあり5年生の時みたいな酷いいじめはなくなったけど、陰口は相変わらず。

それでも、心の鎖が少し外れたようで気持ち的にとても楽になった。
今まで話したこともなかった人も話してくれるようになった。嬉しかった。賄賂でもらう喜びとはまた別で、自然に溢れてくる喜び。
すごく幸せだった。クラスメイトと普通の会話、普通の接し方。私的にはずっと雨が降っていた心に微かな陽が照らしているようだった。

学校でいじめがなくなった頃、私たち風間家には新しい家族ができていた。とてもとても可愛い女の子

私は妹の世話をするのが好きだった。ずっと兄弟が欲しくてたまらなかったからだ。
だから余計に嬉しくて、張り切って世話をした。
ミルク飲ませる事からオムツ替え、遊びから寝かしつけるまで、できる範囲でやっていた。

全てが楽しくて、心の支えだった。光に包まれていたんだ。小さな闇はあったものの、ただただ少しの幸せ。その幸せもそろそろ終盤に近づいてくる。
もう少しで卒業式。新しい世界への幕開けだった。
卒業式が終わり、新しい学校生活に備えて心の内を整理した。私は卒業してから入学式までずっと思っていた。

(今までのようにはならない。もう私は挫けたくない。気を強く持たなきゃ……)

心に強く誓った。
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