蘇りのウタ
まるで、長年の眠りから覚めた眠り姫のようだ。


「嘘でしょ……」


その様子を見ていた真琴が呟いた。


俺だって信じられない。


だけどこれは現実だ。


乃愛は今、この世に蘇って来たのだ。


乃愛が俺と視線を合わせてほほ笑んだ。


「おはよう幸弘」


そう言う乃愛は、間違いなく俺の知っている乃愛だったのだ……。
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