向日葵に結ばれて
一度の過ち
あれ?

ここ、どこだっけ?

まだ目が覚めきらない、ぼーっとした思考回路が動き始める。


「起きた?」

聞き覚えのある声がするほうを見る。

端正な顔の持ち主が、隣で片肘をついて私の顔を覗き込んでいる。


「起きた…」

思考回路が動き始めると、つい3時間前のことが頭の中に甦ってくる。


ここはオープン間近のリゾートホテル。
本島と少し離れた島の小高い山の上に建っている。

本島と島を繋ぐのは定期運航の連絡船。
15分ほどで往き来が出来る。

島には有名な美術館があって、観光客は美術館をメインに、海の景色や海鮮料理を楽しみにやって来る。

島には宿泊するところがないので、日帰りしなければならない。

前々からホテルの建設が期待されていた。

そこに目をつけたホテル経営の大企業、南条グループの会長がリゾートホテルを建てた。
外装も内装もインフラも準備は整い、あとはオープンの日を待つだけ。




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