身代わりの姫
第4章




私自身は、言われるがままに採寸したり、挨拶をしたりと毎日色々な用事に動いていたが、周りの侍女や護衛隊達は忙しそうにしていたし、誰かとゆっくり話すこともなく、日は流れて10月になった。


明日は結婚式。


ジルベール王子がシュリベルト国にやって来た。


その日は、花嫁になる私は接待をしない。

王と王妃と王太子が夕食を共にして、国賓館に、ジルベール王子が王宮まで連れてきた20人ほどの従者と共に泊まる。


先日の大きな船で来たらしく、そこに留まっている兵士は多いのだろう。




ジルベール王子は3日間、国賓館に泊まる。



私も、明日からの2日間は国賓館で過ごすことになるので、このリリアの部屋で過ごすのも、今日で最後だった。




テーブルに置かれた花は、いつもより更にキレイだった。








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