彼女の恋人は彼女
店を出て階段を降りてすぐにユカは告白した。
「好きだ」
そう言って千夏を抱きしめてキスしようとすると、
「こんな所じゃ嫌」と拒否された。
「じゃあホテル行こう」
「いいよ」
千夏と手を繋ぎながら二丁目のラブホに向かった。

そこはゲイの男達がよく利用する場所の為、ビジネスホテルのような殺風景なラブホだったがユカは千夏と一緒なら場所はどこでも構わなかった。
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