世界できっと、キミだけが
「…まあ、そうだな。お前の自業自得だった」
鹿島さんはあっけなく態度を変えそう答えた。
な、なにそれ!
少し申し訳ないなって気にしてくれてたんだって思ったのに。
損した気分。
「ほんと、最低!気にして損した!」
「ふっ、馬鹿な奴」
「馬鹿馬鹿いわないでよ!」
なんなのよ、この人。
ほんとに、腹がたつ!
いつの間にか沈んだ気分はいつもの調子に戻る。
怖かった気持ちも、鹿島さんへの怒りに変わった。
「じゃあな」
鹿島さんはそう言って部屋を出ていった。
人はそうそう変わらないってことね。
でも……。
意図せずか、さっきまでの不安感とかはなくなったかも。
もしかして、わざと……?
まさかね。