君との時間~もう一度、私に恋をして
「ありがとう‥‥帰ろうねね」


彼女は、優しく微笑む。


幸せそう。


「あの、私会いたい人がいるの。

理生に会わせて」



なないろ少女が振り向く。


私を見てる。


「ごめん、貴方には無理。


ごめんね」


えっ‥‥‥無理って。


「なんで?あの人はよくて、なんで私は、ダメなの?

おかしくない?」


私は、必死に抗議した。


あの人と、私何が違うの?


「貴方‥‥‥もしかして、知らないの?」



知らないの?って何が?



「そう、でも貴方には言えないわ。


自分で気づいて」




「ちょっと意味わかんない。なんなのよ」



私だけ、願いが叶わない?


そんなわけ。


私は、消えていくなないろ少女を見つめてた。
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