マンゴーゼリー
自宅に帰りつくと、とりあえず、買ってきたものを冷蔵庫にしまう。


カレーを温めて、一人で食べる。


体調の悪い妻が、せっかく作ってくれたカレーだが、一人で食べるのは味気なかった。


昨日まで、娘がその日の、孫の様子を話してくれるのを聞きながら食べていたからなおさらだ。



カレーを食べて、流しへと持って行く。



皿を置いて風呂へと行こうと思ったが、皿とスプーンしかないので、自分で洗おうと思った。



黙って皿を洗い、静かに風呂場へと行く。



さすがに風呂にお湯が張っていることはなく、シャワーで済ませた。



寝支度をして、寝室へ行くと、妻はまだ眠っていた。



部屋に、最小限の灯りをつけて、そっと妻に近づく。



「んっ・・・」


「麻奈美?」



妻が、身じろいだので、声をかけた。


すると、妻が目を開けた。



「タカ?」

「そうだよ。」


呼ばれて、ベットのふちに座る。


「あれ?私・・・」


どうやら、寝ぼけているらしい。



「あれ?ごめん。私寝てた。」


状況に気が付いた妻は、起き上がろうとしたが、それを止めた。



「いい。体調がよくないんだろう?
 大丈夫なのか?」


「うん。昼間よりだいぶいいみたい。
 ごめんね。ちょっとだけ、寝るつもりだったのに・・・」



「気にしなくていい
」


「ご飯、食べた?」



「あぁ、カレー食べたよ。」


「ごめんね。用意もしないで。」


「いや、あそこまで用意しといてくれたら、さすがの俺でも後は自分でできるよ。
 ありがとう。無理したんじゃないか?」


「ううん。何か手持無沙汰で、朝からカレー作っちゃったから。
 体調が悪いなって気づいた時には、もうできてたの。」



「そうか。」


昨日までは娘と孫がいたから、いなくなって何となく、持て余したのだろう。


気が付いたら、妻の頭を撫でてた。
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