片想いがバレたら一緒にいられないっ!
あふれる想い
Side リセ

ー教室にて


「ねえ、リセ!」

「リセってば!!」

「おーい!野波リセ!」


パンッッッ!!


耳元から大きな音が聞こえて、思わず振り返った。

そこには友達の荒木マキちゃんが、ノートをパンパン叩きながらニヤニヤ立っていた。


「やーっと気が付いた!笑
リーセッ♡ また見てるのー?」

「マ、マキちゃんいつからそこに?!
何も見てないからっっ!!」


シャッッッ!!


あたしは慌てて窓のカーテンを閉めた。


「リセー、隠したってバレバレ〜笑♡」

いたずらっぽく笑うマキちゃん。


マキちゃんの言うとおり。

私はグラウンドでサッカーをしている、ある男の子を見つめていた。

"綾瀬セイくん"
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