【完】せんぱい、いただきます。

奨学金の受付はあっけないほどすぐ終わり、

私は先輩と会った階段へ向かって歩いていた。






どこで、待ってるんだろう。






ていうか、冗談だったりする?







そんな答えの出そうにないことを

ぐるぐる考えながら歩いていく。






私が先輩のことを考えすぎたからなのか、


階段の前に立っている人影が先輩に見えた。







まさか、ね。







こんな暑いところに立ってるわけ・・・。


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