【完】せんぱい、いただきます。


とりあえず、一通り、

雑貨屋さんをまわる。




タオル?



お菓子?


アルコール?




でもアルコールは年齢的に買えないし。




うーん、悩む。





「「あ」」





笑顔で私に手を振ってくれた彼女。



「あ、一樹くんの家で会った・・・」



「あ、えっと、実紅です」



私は彼女に名前を言う。



「4年の明梨です。」



綺麗な二重を細め、

赤いリップの光る唇の端をあげ、

茶色の肩までの髪を揺らす。




女の私でも、かわいい、と思ってしまう。




「実紅ちゃんかー。名前もかわいいー」



明梨さんは、とろん、とした目で私を見ていた。




私の方が少し背が高いから、

自然と上目遣いになっていて、

可愛さ3割増し。

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