お願い!嫌にならないで
Q6.好きとは何ですか。



******



──ここは取引先の会社さんの記入欄なので、何もしなくても大丈夫です。向こうで記入してもらってから、両面コピーをいただいてきてください。手続き自体はそれで、完了となります」

「……なるほど。ありがとうございます」

「わからなければ、またその都度聞いてください」

「はい」



水野さんの説明が、一通り終わった。

分かったような、まだ3分の1が危うい感じだ。

基本は、大体分かった。

水野さんの説明は、丁寧で理解しやすいから、やっぱり助かる。

俺が契約書に再度、目を通して、復習していると、水野さんが立ち上がった。



「それでは……お話、行きますか?」

「あ!はい!」



危ない、危ない。

水野さんにじっくりと、説明してもらえたことに満足してしまった。

自分から言い出しておいて、このまま帰るところだった。

水野さんがこの階にある、ほとんどの部屋の鍵が入っている引き出しを開け、一つ取り出す。

俺は不思議に思い、尋ねた。



「え。これから、どこへ……別に給湯室とか、廊下とかでも」

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