キミへ告げる想ひ

3,~堀野side~

十六日の午後二時過ぎのことだった。

私は部活がなかったからその日は家にいた。

両親は出払ってて私一人だった。

明日提出の宿題をやっているときだった。


ピンポーン。


一人だからそれはよく響いた。

玄関の扉を開けるとそこには、私と年が近そうな女の子が一人、立っていた。

「こんにちは」

彼女はそう言った。

「あなた…よね?10日に桂碁と話していたのは」


言葉が出なかった。

この少女はどうして彼とのことを知っているのだろうか。

そして、私の目の前に現れたのか…。

「あなたは…誰なの?」

辛うじてそれだけ言うことが出来た。
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