キミへ告げる想ひ

3,

一年後、若菜は無事女の子を出産した。

あの時と同じ気持ちになっていた。

赤ちゃんは『菜々子』と名づけられ、両家共々とてもかわいがられた。

それと同時に、由紀子は若菜からある頼まれ事を受けていた。


―菜々子にも、お母さんのところのバレエ教室に通わせたい。
と。


それは、由紀子が明梨と若菜を授かったときと全く同じだった。

もちろん、大歓迎だった。
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