キミへ告げる想ひ

3,

それから1ヶ月間は、
桂碁たちは明梨さんと若菜さんの指導の下で猛練習した。

十人の想いはひとつになっていた。

そして、いつのまにか桂碁たちは二年生に上がっていた。

桂碁は去年と変わらず三組だった。


今年度の今までと違うところ、

それは華たちが桂碁のそばにいてくれていることだった。

冬からの付き合いだったが
文化祭のこともあり結束は以前によりも増して固くなっていた。

二年生になってからも練習は定期的に続いていた。

そして、あっという間に五月も終わりに差し掛かってきていた。

「おつかれー、じゃあしっかり体休めながら話聞いてね」

本番前の明梨さんたちのもとでの練習は今日を含め、あと4回に迫っていた。
< 154 / 431 >

この作品をシェア

pagetop