キミへ告げる想ひ
「あと練習は三回。

でも、見方さえ変えれば三回もある。

私はみんなの『チャイム』を、その三回で完璧にしたい。

胸張って…優勝できるように…」

「よろしくお願いします」

桂碁たちはそう言って明梨さんにお辞儀をした。

「そういえば七日って私たちも行っていいのよね?」

「はい…」

桂碁は曖昧ながらも頷いた。

「来てくれるんですか?」

「もちろん。

今まであなたたちのダンス見てきたからね。

私は、みんなには自信を持って頑張ってきてほしい」

そう明梨さんは言った。
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