キミへ告げる想ひ
「真紗実、俺もついて行っていい?」

「いいけど、何で?」

真紗実は不思議そうな顔を浮かべながら言った。

「いや、それは真紗実が一人だと心配だから…」

桂碁はそう誤魔化しておいた。

ただ、ついて行きたいだけだった。

そして、二人で荷物をとって帰る途中、

真紗実は急に荷物を置いて立ち止まった。

「どうしたの?」と桂碁が聞くと、

真紗実は桂碁に抱きついてきた。
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