キミへ告げる想ひ

2,

「まさか淋ちゃんがあんな顔するとは思わなかった」

そう菜々子が言ったのは、鳥と遊んでいる淋を残し、

皆で桂碁の部屋に上がってきて一息ついてからのことだった。

「うん、それは俺も驚いた。うちの鳥が全く怒らないんだもん」

「あら、それは桂碁の鳥が女好きということじゃなくて?」

「たぶんうちの鳥はオスだと思うけど女好きかどうかは知らないよ。

で、晩飯はどうするの?」

「ああ。後で買いに行こうと思っているんだけど。

桂碁の家の近くにもコンビニあるよね?」

「うん、あるよ~。今は、ちょうど十六時か…。

そろそろ買いに行ったほうがいいんじゃない?」

と桂碁が言ったとき、ドアが開いて淋が入ってきた。                     
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