キミへ告げる想ひ

2,

桂碁は幼稚園の頃からスキーをやっていた。

父親の影響で毎年スキー場に行き、そして指導を受けていた。

そのかいあってか、今ではほぼ上級者レベルのコースは楽に滑れるようになっていた。


彼女たちにスキーを教えるになると知ったとき、桂碁は少しだけ不安なことがあった。

それはリフトでの乗り降りだった。

やっぱり初めてのスキーにおいてはたいていの場合、斜面かリフトが怖いということらしい。

みんなのスキーの出来具合は知らないけれど、

可能な限りみんなのサポートをしようと桂碁は決意していた。
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