キミへ告げる想ひ

2,

「華…」

しぼり出せたのはそれだけだった。

そして、再び沈黙が訪れた。

それは、二分間ほど続いた。

「私だって同じだよ」

真紗実は沈黙の中ポツリと言った。


「私も椎ちゃんと同じ意見。

桂碁の想いや辛さは私たちには到底わかりえないことだもの…。

だからって、桂碁のこと諦められない。

絶対に…」

真紗実は『絶対に』のところを強調して言った。
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