もう一度、君と。

涙色の琥珀糖




みつなさん、結局メッセージなかったな…。




少しモヤモヤした気持ちで授業を受ける。




しかも今は英語だ、聞いたってわかんねーよ。




心の中で愚痴を漏らしながら窓の向こうに目をやる。




こうやって授業聞いてるフリして外を眺めるなんて
窓側の奴の特権だ、最高。





グラウンドでは赤い体操服を着たクラスが体育を行っていた。



赤だから3年だな。おっ、尋くんいんじゃん!




折角サッカーやってるんだから部活のときみたいに
せめればいいのに、尋くんは端の方に突っ立っていた。
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