狂愛彼氏
「それよりさ、あんた疾風さんとデートしたことある?」
「………デート?」
愛麗の中では既にケーキの話は完結したみたいだ。
私は、膨れっ面のまま、首を傾ける。
「そ、デートよ」
「デート………」
毎日放課後カフェに行ったりしているのはデートじゃないのだろうか?
「それはデートじゃないから」
「………」
「遠出したことあるの?」
遠出は、したことない。
首を横に振れば、愛麗はやっぱりとため息を一つ。
「デートぐらい行きなさいよね」
「………」
デートって行かなきゃいけないものかな?
家でゆったりのんびりとした時間を過ごすだけで十分だと思うのに。
「熟年夫婦の発言ね」
「じゅく、」
「よしっダブルデートしましょ」