狂愛彼氏
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コンビニに着くと、どうしてこんなところにと不満そうな目で女は見上げる。
『お前の家聞いてない』
『……』
『一人で帰れるは無しだからな』
上目で睨まれる。
そんな目で睨まれても痛くも痒くもない。
改めて、コンビニの電気で顔が露になる。暗がりの中では分からなかったが、女の顔の整い具合に目を見開く。
(今まで、よく生きてこれたな)
そう思うくらいに綺麗で、儚げだった。
『………ちょっと飲み物買ってくる』
一緒に行くように誘うが女は断固拒否した。仕方なく、ヘルメットを女に持たせて、俺はコンビニの中に入る。
いらっしゃいませーとやる気のない店員の声を聞き流しながら、飲み物コーナーに向かう。
(……ヤバイな)
ジュースを眺めながら、思った。