ごめん。俺、バカで
「もちろん、今はちゃんとモデルの仕事もすきだよ」


「うん。それはわかってるんだけど……千愛希ちゃんは、あれ?俺と付き合いたいとか思ってる感じ?」



自分でも何言ってるかわからないけど、これは確認しとかないとって思った。



「……じゃないと告白なんてしないでしょ」


「そ、そうだよな……」



えっと、これは俺どうしたらいいんだ。
初めての経験に脳みそがパンクしそうになる。



「……正直に言ってよ。構ってもらえるようになって、浮かれてたんだけど」


「あ、そうか……」



俺が構いたくて構ってたことが思わせぶりになってたってことか。


だって、俺は……。



「ごめん。千愛希ちゃんのこと恋愛感情で見たことない」


「分かってた。ありがとう」



ふっとわらって、いつの間にかついてたスタジオに入っていった。

笑顔がとても、寂しそうだった。



「あー、もうどうすりゃよかったんだよ」



俺のぐちゃぐちゃになった頭を叩いてみたって、答えなんか出てこない。



「ただ、またあの笑顔が見たかっただけ」



なのに、あんな笑顔させたかったわけじゃない。


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