私の恋した誘拐犯【完】

メイド喫茶に決まり

朝、目を覚ますと、隣に彼の温もりはなかった。



いつものことだけど、昨日の今日だからか、寂しさがこみ上げた。



ベッドから出て、リビングに向かうと、洋くんは朝ごはんを作っている最中。



いつも通りの



いつもの朝だ。



「お、おはよう」



少し声が上ずって、噛んでしまった。



「あ、おはようちーちゃん。よく眠れた?」



「う、うん眠れたよ」



「そっか、よかった。じゃあ顔洗って、朝ごはんにしよっか」



昨日の洋くんがなんだったのかと思うほど、朝の洋くんはいつも通りで。
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