その男、カドクラ ケンイチ


「お疲れ様ですナガノ先生。」


「うん。お疲れ様。」



職員室に戻った2人は来週の予定を確認する。



「来週の水曜日の6限目のところで
残りの委員と係りを決めちゃおうか。」


「はい。」


「どう1週間経ったけど?」


「まだ生徒達とまともに喋ってないですけど、
授業も普通にやれてます。」



「そうだ!
来週からカドクラ君にも清掃の時間に
教室掃除手伝おってもらおうかな。」


「分かりました。」


「結構掃除してる時とかなら
生徒のみんなも話しかけやすいかも。」


「そうですよね。」







ナガノが産休に入るまであと3週間。



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