その男、カドクラ ケンイチ







ガラガラ


「おはようございます。
席ついてくださーい。」



ザワザワザワ


生徒達は席に着き始める。


「うぉーっ!!セーフ?
おはよう先生。」


ダテ ゆーへいが走って教室に入ってきた。


「おはよう。ほらセーフだから席着いて。」


「うぃ。」


見渡す限り全員席に着いていたので簡単に出席簿をつける。








ザワザワ



「それじゃあ今日の連絡します。」




ザワザワ



「それから今日から掃除場所ローテーションするから…」



ザワザワ



「あと、中間テストの結果が続々と返ってきてると思うけど…」


ザワザワ








(何かこいつら落ち着いてないな。

いつもは普通にHRを聞いてるのに今日は全体的にガヤガヤしている。

というかソワソワしてる?)






カドクラはこのような妙な違和感を感じた。


「それじゃあ今日も1日がんばっていきましょう。」




カドクラは違和感を感じたまま教室を出る。


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