【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…
「もうこの芝居も終わりだな」
ふと、センセがそう呟く。
「もう少し…ダメですか?
私センセのこと…」
勢い余って言ってしまいそうになる。
いや、もう知ってほしい。私の気持ち…
「高山。その先は…許可しない。言うな」
「そんな…」
なのに…
私はセンセに気持ちを伝えることも出来ないの?
「それじゃあ…
ちゃんと明日も学校来いよ」
今まで学校の話なんて出てきたことなかったのに。
元の、教師と生徒の関係に戻ってしまったんだと悟る。
私の恋はなんとも儚く、そして唐突に終わりを告げたのだった。