世界と共にある者
リエトさんは、
私のことを知っていた。



でも今は、本当のことは言えない。

「私のことを知っているのですか?
それに私は、様を付けられるような
身分ではないと思うのですが…」



私は心の中で、
リエトさんに謝りながら記憶のない振りをした。





「やはり、記憶を失っておいででしたか」

リエトさんは小さく呟いた。



その後、私が学園に入れるように
手続きをしてくれると言った。
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