また内緒の話




来那の元へ行くと




来那を囲む男3人が居た




「いいじゃん!ちょっとだけ遊ばない!?」


「無理ですよ、人待ってるんで」


「大丈夫だよ!知り合いに会ったって言えばいいからさ!」




な、なんだ!?




一瞬わけがわからなかったが冷静になって考える




これは、





ナンパだな!?



慌てて俺は来那の方へ駆け寄る





「来那ー?」


「あ、りつ!」


来那も気づいてこっちを見てくれた




「彼氏いんの!?
なんだよー!」



俺はあえてイライラとはせずに




「いい女だろ、ごめんな」



と来那の肩を抱き寄せて言った




すると男たちは



「はん!早く別れろ!」




そう言って帰って行った




案外素直に帰ってくれてよかったわ



事が済むと来那は俺の顔をじっと見つめていた


「ん?」



俺は問いかけるように返すと




「ありがと」



普段あまり笑わない来那が見せた笑顔が俺の目に映る




その瞬間一気に来那が愛おしくなり


思わず抱きしめる





これもしっかりと日記に書かれていてうれしいな









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