親愛なる、紺野モモ子様

親愛なるモモ子様

初めまして。
ファンレターを書くのは初めてです。モモ子さんが描かれた漫画は全て持っています。
どの作品も素晴らしいのですが、わたしは特に「LOVEジャンキー」が大好きです。
いいえ、大好きなんて、軽いものではありません。
わたしが、作品そのものなのです。
わたしが、カヨコなのです。

わたしがどうしてカヨコなのか。
長い文になりますが、もしお時間がありましたら読んでいただきたいのです。


わたしは山梨県の田舎町で育ちました。
わたしの母は破天荒な人で…というかきっと寂しい人だったのだと思いますが
妻子ある年上の男性と駆け落ちし、行方をくらませていて祖父母が探し当てた時は
山梨から遥か離れた岡山県の小さなアパートにいたんだそう。
それは祖父が几帳面に付けていた日記で知ったことです。
淡々とした祖父の字が、そんなドラマチックなストーリーを記していたのです。
祖母は甲府駅のホームで親類に見送られ、意を決して岡山に乗り込んだ。
調べ上げたアパートについたのは夜で。
玄関は鍵がかかっており、洗面所の窓から進入したら、(犯罪か!)
寝室の布団で生まれてまもないわたしを抱いた母が眠っていた。
驚く母を説得し、着の身着のままで山梨まで連れ帰った。
後日、駅で祖父母は相手の家族に会い、二度と2人を会わせないことで合意。
相手の男(わたしの父にあたるのですね)は放心状態で喫茶店の少し離れた椅子に
座っていたとか。会ったことがないので、本当は顔ぐらい知りたいのですが。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

平行線を歩こう、いつか繋がる日まで。

総文字数/1,386

その他2ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop