溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
中野さんが昔話を始めるので、私はその場に膝をついて座った。
「私が家庭教師になったのは、仕事で大きなミスをして、一時的に秘書業務から外されていたからなんです」
「そうだったんですか……」
それは初耳だ。
「しばらく大成さんのところに通ううちに、どうして会社の仕事をしていないのかと尋ねられ、正直にミスしたことを話しました。そうしたら、『人間らしくていいじゃん』とひと言。おまけに『中野さんの英語、きれいだよね』と褒めてまでくれました」
中野さんはそのときのことを思い出しているのか、口元を緩める。
「高校生に褒められて喜んでるなんて、情けないでしょう?」
「いえ、そんなことはありません」
私が首を振ると彼は再び口を開く。
「ですが、自信をなくしていた私にとって、なによりもありがたいひと言でした。そして大成さんは言ったんです。『俺が社長になったら、ミスを責めるより成功を褒める会社にしたい。そのときは中野さんも協力してくださいね』って」
「私が家庭教師になったのは、仕事で大きなミスをして、一時的に秘書業務から外されていたからなんです」
「そうだったんですか……」
それは初耳だ。
「しばらく大成さんのところに通ううちに、どうして会社の仕事をしていないのかと尋ねられ、正直にミスしたことを話しました。そうしたら、『人間らしくていいじゃん』とひと言。おまけに『中野さんの英語、きれいだよね』と褒めてまでくれました」
中野さんはそのときのことを思い出しているのか、口元を緩める。
「高校生に褒められて喜んでるなんて、情けないでしょう?」
「いえ、そんなことはありません」
私が首を振ると彼は再び口を開く。
「ですが、自信をなくしていた私にとって、なによりもありがたいひと言でした。そして大成さんは言ったんです。『俺が社長になったら、ミスを責めるより成功を褒める会社にしたい。そのときは中野さんも協力してくださいね』って」