☆stay with me☆
外に出されたあたしは
いつまで許してもらえないのだろう


11月の夕方は陽が降りるのが早く
そして寒い


裸足のあたしはコンクリートの
冷たい床に立っているしか出来ない


「ママぁー!ごめんなさいごめんなさい」


必死に泣き叫ぶしかなかった


長い廊下の先に階段を降りて来たであろう
男の子が立ってあたしを見ていた


すごく恥ずかしかった


こんな姿…


その男の子はあたしと歳も
変わらなさそうな男の子で


涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔
そして異常な程大きな声で泣き叫び
こんな寒い日に裸足のあたし


何なの
あたしのことバカにしてるの
見ないでよ!


心の中で男の子に叫びながら
思いっきり睨んだ


男の子は静かに階段を降りて行った。


あたしが家に入れたのは
外が真っ暗になっていた2時間後
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