☆stay with me☆
「そしたらね、やっぱり疑う点が
いっぱいあって。咲からも聞いたの」



「もしかしたら、今日も帰った後
叩かれてるかもしれないって」



あたしは黙って聞いているしかなかった




「どうしてもほっとけなくて…
咲も守もあたしたち家族も
にぃなちゃんのことが心配なの」




他人なのに心配してくれるなんて………




あたしはまた止まっていた涙が溢れ出た



「ごめんなさい、迷惑かけて…」




「迷惑なんてそんなことないわ」



「ふっ…………うっ………」



「気がすむまでここに居たらいいし
いつでも来ていいのよ」




星也のママの気持ちがその言葉が嬉しかった




「はい……」




「さっ!ご飯食べよ!」



あたしたちはテーブルを囲んで
温かいご飯をみんなで食べた



テーブルを囲んで人と一緒に食べるなんて
いつぶりかな?



親とも食べることもほとんどなかった



< 73 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop