Want*You




*




……なんだろうか……


付き合い始めて今日で1週間。


2人並んで歩くのがこんなに気まずいと思ったことは初めてだ……。




「……」


「……」




怜くんは迎えに来てくれた時におはようと言ってくれたきり黙り。


いつもは、昨日あのテレビ見た?


昨日こんなことがあってさ。


って……たくさん話してくれるのに……



怜くんは何を考えているのかこれっぽっちも分からない。


私が経験不足だから……?


だから怜くんは笑顔にならない……?






「れ、怜くん……あの……!」


「……杏奈、あのさ……」




話題作りにあのキーホルダーを渡そうと話始めた時、そのタイミングは怜くんと一致した。




「あ……先どうぞ……怜くん」


「……あのさ。
昨日オレ色々考えててさ……」


「う、うん……」





だから返信こなかったのかー。


でも何を考えていたのか?


2人で歩きながら私は考えていた。




「オレらやっぱり別れよう」


「え……?
別れ……る?」


「うん」


「ど、どうして?」





すると怜くんは笑っていた。


昨日の哀しい顔でもなくて。

告白してくれた嬉しい顔でもなく。



上手く騙せたとばかりの表情で……。






「ぶっちゃけ付き合ったのは顔がそこそこタイプだったからで。
オレね顔がタイプだったらそれでいいわけ」


「怜……くん……」


「だから1週間だけ付き合ってみたんだけど、飽きたからもういいや。
別れよ?」


「で、でも……っ」


「別れてくれるよな?
重い女は嫌いだから」


「……っ」


< 8 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop