あの恋、この恋
「あ・・も~未乃やめろよ。はずかしいから」

裕仁は、未乃の頭を軽くたたく。

「・・・っ!!!!」

(私と・・おんなじことを――)

気持ち悪い。

目の前がぐにゃりと崩れる。

ガタッ

「ゆ、悠里?!」

「きゃ――っ大丈夫ぅ!??」

悠里は、裕仁の腕に包まれた。

(・・・・ヤダ)

悠里は、裕仁の手を振り払うと、
店をでた。
「・・・悠里・・?」
「あの子・・どうしたのかなあ?裕仁さん」
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