優しい上司の裏の顔!?
8.幼馴染と社長

智美side。






私を放置して、2人は話しを進めている。


当事者の私をほっとくなんて…!!!



「このことに関しては、俺の不注意だから
何か手を考える。

だから、遠塚が気にすることはない」


「そうもいきませんよ。

これに関しては、僕の大事な幼馴染も関わってますので」



そこから、少し口論が続いた。


痺れを切らした私が、2人の間に入った。



「その辺にしてください、2人とも!!!」



まったく、子供の喧嘩じゃないんだから。


「すまん」「ごめん」



2人は私に謝り、黙ってしまった。


それからしばらく無言で、どうも居づらいというかなんというか…。


そう思って私は、取り敢えず気になってたことを聞いた。



「すいません、一つ質問してもいいですか?」


「なんだ?」



「社長と紫苑って、どんな関係なんですか?」



直球に聞いたけど、どんな答えが返ってくるのかドキドキした。



「遠塚は、俺の専属秘書だ」


……は?



「紫苑が、秘書?」



「智美、何その有り得ないみたいな反応は」



だって、いっつも私が紫苑の管理をしていた。


すごく手のかかる子供のように、全て管理しあげないと紫苑はだらしなかった。


そんな紫苑が秘書なんて、しかも専属なんて勤まるのだろうか…




「何もかも、私に管理させてたのに
勤まるのかと思って」


「俺だって成長するし、あのまんまなわけねぇだろ」



まぁ、そりゃそうなんだけど。





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