もしも、運命の赤い糸がみえたなら


コンコンコン



いつもならすぐに少しだるそうな山脇先生の声が聞こえるのに返事がない。



あたしは少しためらったけれど、今日は用事があるから、と言い聞かせドアを開ける。




社会科準備室には誰もいなかった。





あたしは奥の山脇先生の机まで歩みよった。



課題を先生の机の上に置こうとしたときに、前に来た時にはなかった写真が飾ってあることに気づいた。





デスクマットに山脇先生、なっちゃん先生の写真。





この写真はいつ撮ったのかな。





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