もしも、運命の赤い糸がみえたなら

「用が済んだなら帰りなさい。」


先生はそう言うと再び、パソコンに向き直る。


「先生の顧問の部活は?」


「・・・男子バスケ部です」


「ありがとうございます」







あたしは今日の所はすんなり身を引く。



きちんとあいさつをして社会科準備室をあとにした。






先生には彼女はいない。





今日はこの情報だけで十分だ。



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