もしも、運命の赤い糸がみえたなら


席に戻り、第二希望の場所を考える。




ジャンケンの勝者が先生の所へ行き、続いて敗者が呼ばれる。





私を含めて6人が集められ、話し合いで所属を決めるように言われた。


「私たち、一緒に文化祭実行委員してもいいかな?」


と二人組の女子が言い、


「じゃあ、私、後期の図書委員しようかな」


「じゃあ俺は体育祭実行委員するわ」


残るは広報委員と体育祭実行委員。



体育祭実行委員は無理だな。



と思って、隣で私ともう一人決まっていない彼を見た。




彼も私を見ている。




「私、広報委員でもいいかな?」



そう言うと、彼はホッとしたようにうなずいた。




「俺、どっちかっていうと体育祭実行委員の方がいいし。」





割と平和的に委員会決めが終了し、安心していると




「じゃあ最後。クラスの係を決める。

これは教科連絡と配布物担当と掲示物担当くらいだけど、引き受けてくれるやつはいるか?」



教卓の谷先生はクラスを見渡す。


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