芸人
翌日、早速山さんの知り合いのプロダクションに向かった。
浅草寺の近くの汚いマンションの一室にあった。
玄関のドアに、川井プロダクションと書いてある。
ノックをしたら髪の毛の薄く、分厚い眼鏡で老人が出てきた。

「北田君ね。山ちゃんから聞いているよ。」

中に入れば事務所兼自宅みたいな部屋だった。

「そのソファーに座って、コーヒーでいいかな?」

「はい」

「うちは小さい事務所だから細かい仕事ばかりだけどいいかな?」

「はい」

細かい仕事?どんな仕事なんだろ?
壁には、ストリップ嬢の金粉ショーや見たことの無いタレントの
宣伝写真があった。

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