優しい魔女は嘘をつく
エピローグ

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「──で、木越も来るって?……ふーん。あ、多野も連れてっていい?」






雲一つない青空の下、俺は一人で携帯を片手に話していた。



俺が聞くと、画面の向こうから不安そうな声が返ってくる。俺は「冗談冗談」と軽く笑って返した。






「俺一人で行くから。……うん……そういうこと。んじゃ、来週の日曜現地集合な」






また今度、と向こうが言って、俺は先に電話を切った。





「……だってさ。お前の友達、俺に一人で行けとか言ってきたぞ?」




口を尖らせて振り返るけど、そこには誰もいない。



斜め下に目を落とすと、大きな石があって、伝う水が日の光を反射して輝いている。
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