【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
そう言うと、麻耶の衣服を手早く全部脱がすと麻耶の胸に触れ、唇をつけながら、その合間に、「麻耶、可愛い」「麻耶、麻耶。もっと感じて」全身に手を這わせ、麻耶の感じる部分を的確に触れて、我慢できなくなり麻耶が甘い声を上げるたびに、キスをして、好きだよと囁いた。

「芳也さん……イジワル」
涙を溜めて、芳也に伸ばした麻耶の手をそっと芳也は握り返すと、芳也は余裕の表情で「なんで?」と麻耶を下から見上げた。
そして自分の唇をペロリと舐め上げたその仕草に、麻耶はドキンとして体が更に熱くなった。

「もう……無理……」
「まだダメ。もっともっと甘やかして、俺ナシじゃいられない様にしないとな」

「本当にもう……無理……これ以上……じらされたらおかしくなる」
何も考えられなくなり、麻耶はただただ芳也に翻弄され涙ながらに懇願すると、
「じゃあ、好きっていって。名前呼んで」
「さっきから……言ってる……」
「聞こえない」
「好き……芳也さん……好き!」
「俺も、もう……」

その言葉と同時に、芳也は麻耶にキスをすると麻耶に深く体を埋めた。

愛してる……その言葉を聞きながら、麻耶は意識を手放した。
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