喫茶店の彼女


『そういえば直樹くん、もうすぐ誕生日だね』


思い出したように話す千紗さんに、俺は嬉しく思いながら『覚えててくれたんだ』と答える。


来週の水曜は俺の22歳の誕生日。
といっても、一人暮らしだし、祝ってくれる人は職場の人達ぐらい。


去年の誕生日は仕事に追われてて散々だったなぁ……。


思い出して苦笑を浮かべていると、千紗さんがゆっくり口を開いて言った。


『誕生日プレゼント、何がいい?』

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